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  • 今田

見知らぬ「東京」を探索しよう!

どうも、どうも。

夏休みも終わり、ついに先週から再開したヒルネット。

火曜、水曜と教室で活動を行い、木曜はいつも通りフィールドワークに出かけました。


教室での活動もちょこっと書いておくと、なぜか先週からヒルネットでは花札が流行中です。

花札ってルール知らない人間にとってはすんごく複雑なんですよね。

でも「遊び」を学ぶことにかけては常に熱心なサクちゃんがレイ兄にルールを説明してもらい何とかマスター(ちなみに僕は花札は全然わからないんですね)。

やがて他のメンバーにルールを教えて盛んに興じておりました。

こういう「遊び」を「学ぶ」ことだって、ある意味では大切なこと。

「遊び」の体験が、どこかで別の経験の回路とつながって新しい「学び」を生んでいくことだって、僕はあると思います。


さてさて、それはともかく今回のフィールドワークのテーマは「東京」。


今回、と書きましたが、この間ミーティングでフィールドワークを含めたテーマ探求については、一ヵ月ぐらいは連関するテーマを探求していこうという話になりました。

今までも、ある程度テーマの連関性はありましたが、今後はそれを意識的に行い、学びを深めていこうというわけです。


で、その最初のテーマが「東京」。

考えてみれば、僕たちは東京に住んでいても、知らない場所、行ったことのない街がたくさんあるはずです。 そこで、その全部を回れるわけではないけれど、比較的よく知られた場所、伝説その他の知名度のあり場所に出かけていって、自分たちの住む「東京」について探求していこうという企画です。


そして、まず最初に訪れることになった場所が、「文京区」。 特に水道橋から東大にかけての、文豪たちが暮らした街並みを歩こうということになりました!


ということで水道橋駅に10時半に集合したメンバー。

まずは文京区の歴史センターを訪れました。


僕としては歴史センターで、文京区の東大周辺に住んでいた文豪たちの話なんかをしたかったんですが、そうした展示は意外と少なく。。


ただ樋口一様については比較的大きく取り上げられていたので、まずは彼女について簡単に説明。


そして、これは完全に僕の趣味なんですが、石川啄木の直筆原稿が飾られていたので、これを詳細に説明。


僕が石川啄木を好きなのは、彼の詩や短歌はもちろんなんですが、彼の残した「時代閉塞の現状」その他の随筆が、日本近代の政治思想史を研究する上で重要な資料だったりしたから(あ、僕は昔、そんな研究をしていたこともあるのですよ)、というのは半ばウソで、彼の私生活、これが極めてひどく、控えめに言ってもかなりのクズ人間なんですよね啄木の野郎は。で、僕はそんなクズ人間の文豪をこよなく愛しているんですよ。ほか太宰治とかね。


さて、そんな僕の個人的な思い入れはとにかく、歴史センターを後にした一行。

まずは明治時代の面影を残す文京区の、迷路のような小道を探索します。





そんな小道を通りながら、目指すのは、菊坂の樋口一葉の旧居後です。


樋口一葉は言わずと知れし日本近代初の女流作家。

近代文学に慣れ親しんでいない読者がいきなり読んで「面白い!」となるかと言えば、おそらくそうはならないでしょうが、その文体のリズム、会話をを中心とした文の進め方など、少しでも文学に関心のある方にとっては、「ストーリー」云々というより、その表現形式に面白さを見いだせるはずです。


てなことを子どもたちに話しておると、ついに到着しました。 樋口一葉がかつて暮らしていた旧居跡。

しぶい木造建築が今も建っていて、当時の面影をうかがわせます。


実は僕はここを訪れるのは、もう4回、5回目くらいなんですが、それでもいつも、この木造建築の渋さ、場所の雰囲気の良さは「文学好き」にはたまらないものがあります。



この後、石川啄木が金田一京助とニート生活を送っていた赤心館の跡地なども訪ねますが、そこは最早、何もなく記念の看板が建ってるだけ。

この日は気温は大したことなかったのですが、湿度がひどい! だいぶ歩き疲れた子どもたちと昼ごはんを食べようと東大の三四郎池を目指しました。




ということで、東大に到着した一行。 一応、有名な時計台を写真に納めたりします。

で、三四郎池に行ってご飯、としたわけですが、失敗したぜっ!

この場所、水辺だし涼しいかと思っていたら、周囲を木々に囲まれ、しかもリトル盆地的な地形になっているため、とにかく暑い! 鯉や亀がいて可愛らしかったのは良いのですが、ちっとも休憩になりませんでした。。。

あと、相変わらず何の整備もされとらんし。。。

もうちょっと、学生の憩いの場的に整備したりしないんですかね、東大は。まあ、いいですけど。


この後、医学部の方まで歩いて行って、無縁坂をチラ見し、僕がその無縁坂を舞台とした森鴎外『雁』の話を漫才風に紹介、最後に赤門をみて帰りました。


東京大学は江戸期の加賀藩の跡地に作られています。 この赤門は、その加賀藩の正門か何かだったものをそのまま保存して門として利用してるんですよね。


先ほどの三四郎池も、実は加賀藩邸時代に作られた人工池で、その当時は秀麗な庭園だったそうです。。。


さて、こんな感じで文京区の探検は終了。

ほんとは旧岩崎邸や湯島天神なんかもまわりたかったんですが、時間切れ。そして体力電池切れ。 ほんと、思った以上に暑かったんでしよね、当日は。


さて、次回はどこへ行こうか。 ちょうど明日と明後日、皆と話し合って決める予定です。

今回は都会に行ったから田舎もいいかな?と勝手に僕は思っているんですが、さて、どうなることか。

それでは、また。



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