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  • 今田

春の菜の花摘みと大根掘り!



どうもどうも。先週のヒルネット。

は、実は昨日、新教室に引っ越しまして、その作業で休日が一日潰れちゃったわけでして、もう先週分は良いかなーなどと怠け心を起こしていたんですが、昨日、引っ越し作業を手伝ってくれたタムラマロこと最近は略されて唯の「マロ」などとも呼ばれている彼の、そこはかとなく悲しそうな目を思い出し、またその達筆に感心したこともあって、いまここにマロ君の「活動記録」をアップすることに決めたんでござんす(一文長い。更級日記風)。


というわけで、それでも今回はなるべくら短めに。木曜のお出かけ探検活動の部分のみ上げさせてもらいまする。


〈今日というこの日を、僕は待ちに待った。待ち続けた!正月の際に行った大國魂 神社と並ぶほどに家から近いから。

そのため意気揚々と家を出て、歩いて――電車賃がもったいなくて、かつ自転車で 行くと「誰か」に壊されてしまう気がしたから――集合場所の多磨駅へと向かう。多少は時間の猶予を持っていたのだが、1km に及ぶ飛行場周辺をも歩き詰めで、航空機 の離着陸などを見てしまったため、そして多磨駅に初めて行ったために改札口がわからず、ずっと辺りを彷徨っていたため遅くなった。〉


〈今回は先週に引き続き大学生スタッフのイェンディさんも来ており、スタッフ込 みで 19 人(僕も含む)。しかし、その中で一番最後に来たのは僕だった......当然と いえば、当然ではあるが。

その腹いせにだが、地元民ということで皆をこっそりと調布飛行場の方へ誘導し ていった。そのまま調布飛行場を一周させようと画策したのだが、イマンモがスマ ートフォンで Google map を見ていたために実現することはなかった。〉



〈そうこうしているうちに皆が揃って、野川へと向かう。妙に皆のテンションが高 く、襲ってくるところから逃げていると、急に視界が開けた。野川に出た、ものの。 階段が、ない。早速アクシデントが発生してしまった。柵が思ったよりも低かった ため、なんとか乗り越えることで野川に侵入――侵入?――する。〉




〈野川には、ぱっと見ただけでも十、二十の菜の花が咲き乱れている。僕たちから 何メートルとも離れていない。

初めはやる気満々のさくさくぱんだと一緒に、それぞれが自分の得物を振り回し て花の付いたものを根こそぎ取っていた。すっかり失念していた―知らなかった― のだった。

その後はイマンモ達の講釈・御訓示もあって花の咲いていない・つぼみが多いも のを根元のところで切って袋に入れていく。〉



〈そうしていると、いつの間に かレイセンが対岸へ渡っていたことに気がついた。彼岸は此岸よりもはるかに広々としている。そんなものを見たら行きたくなるのが人情というものであろう。 しかし......その岸の間には深い―というほどでもないが―川が横たわっている。

カオス達は普通に飛び越えているが、僕には無理だろう。本のせいで重い鞄を背負 っていて、しかもその本の一つは借り物ときた。

跳ぶことは、出来ない。跳んだら拙い。けれども行きたい。あちこちの枯れ草を 集めて臨時の橋を作り、渡ることでなんとか乗り切った。結果的に渡ったのは、僕、 レイセン、サコサコ、カオス、さくさくぱんだなど。〉


〈レイセン達と一緒に歩いていると、レイセンが叫ぶ。「あ、大根!」それを力を入れて抜いてみると、意外なことに大根ではなかった。レイセンは残念だが間違えていたのだった。これはどう見ても大根ではない。小根だ。

何本か抜いて、邪魔な茎や葉をさくさくぱんだから借りた草刈鎌でもって切りおとす。そして意気揚々と先頭を行くレイセンに合流すると、とても驚いた。 こう言われたのだった。「それ、根は辛いから葉とか茎の方が美味いよ」

それを知らずに僕たちは、処理をしてしまったのだ。落ち込みながらもカオスがいる場所で大根を洗う。

先ほどから此処に居ただけあって、カオスが見つけていたこの場所は洗うのに丁 度良い。三本ほどあった大根をここで洗っていると、足が冷たい。ふと足下を見る と、地面が沈下して靴が水に浸っている。靴の中まで浸水してしまい、若干の歩きづらさを抱えながらも、替えの靴下など無い為に仕方なくそのまま歩く。

しかし! 既に僕が書いたものの中で何故かいちばんの人気を持つ拙作「たばこと 塩の博物館と池ポチャ」。ズボンまで全損したこの時と比べたら、月とすっぽん、 天と地ほどの差がある。皆は笑っているけれど、そのうち僕と同じように真冬の川 で衣類を全損させて帰ってみろ! そうしたら、ちゃんと僕がネタにしてやる。〉



〈そのまま自分のペースで歩くと、山菜採りに躍起になっている皆よりはるかに先 行してしまった。靴の中の水が溜まり、いったん立ち止まって座り込む。しばらく 惚けていると、ふとナニカが見えた。

足下に、つくしが群生していたのだ。皆を呼ぶと、たちまちの内につくし取りに 夢中になっている。しかし。ちょっとした崖のようになっているこの場所では採る ことは困難だ。

そうしていると、さくさくぱんだが腹ばいになってつくしを採取した。かなり危ない姿 勢であるが、彼の身体能力を持って為れば大丈夫なのだろう。ただし。動けなくな った。助けを求めても、誰も助けに来ない。これは普段の人徳によるものなのか... ...?

さらに不運なことに。彼のいた場所。僕のいたすぐ側に。犬の糞があった。彼は 果たして踏んでいたのかいなかったのか。いまあらためて御冥福を祈ります。〉


〈いったん、ちゃんとした足場のある場所に出て行った僕たちは、思い思いに過ご した。大半のメンバーは先に行ったが、僕のスコップを使って対岸の川辺をほっく り返しているカオスとマコ姉。毟った大根の葉を川に浮かべて、沈めようと石を投 げつけているその他の阿呆な男子達。彼等はその場に残った。もちろん、「阿呆な 男子達」には僕も含まれる。

皆で遊んでいたが、イマンモ達がどこにも見えなくなってしまっていた。後をさくさくぱんだと追う。道を通っているとどう しても周囲がおろそかになるのか、川沿いにワサンボン達がいたのに素で気がつか なかった。カッパくん達は全員気がついていたというのに......もう少し周りに注意 を持って毎日を過ごそう。仮に危険があったとしても生き残れないだろうから。〉



〈その後は川辺で昼食を摂る。僕が食べている間、なんと視界の外でカオスの池ポ チャ(川)が起こった。僕は落胆した。ネタにして欲しいなら目の前で起こしてく れ! 次からは僕の目の前で事態を起こしていただけると助かります。

その後皆吹っ切れたのかエマさん、ワサンボン、サコサコ、ヨッシー、ソース、 さくさくぱんだ、そしてレイセンが相次いで川に突入する。

その後もマイマイが川に落ち、カッパくんに振り回されたカオスが立つ気力もな くなり爆睡していたり。ソースが手を滑らせて川に落とした羊羹の食べさしをさくさくパンダが拾って、川の中、握ったまま人を追いかけたり。〉




〈野川で過ごすこと数 時間。2 時 30 分を超え、深大寺へと向かうためにイマンモがメンバーに号令をかけ、集合させる。

余談だが、この時さくさくぱんだはお握りを食べながら川を歩いていた。そして握り飯に 混入した蚊を間違って食べてしまったのだ。ちょうど最近、「100 円くれたら目の 前で蟻を躍り食いしてやるよ」と言っていた彼。自分の言ったとおりに、誰も金を 払っていなくとも虫を食べたのだ。その勇気、並大抵のものではない。さすがだ!〉


〈川から出た後、一番深大寺への近道であり一番斜面がきつい修道院前の坂を越え て短時間で深大寺へといたる。

さて。慌てて僕は動く。両親から行きつけの店で生蕎麦を四人前頼まれているの だ。幸いまだ店は開いていて、生蕎麦も六人前ほど残っていた。○600円払って買う。そのことを自慢すると、イマンモが財布を片手に買いに行き、そしてすごすごと戻ってきた。あれから10 分と経っていないのに、もう閉店していたのだという。

皆が戯れているところで団子を買って、食べて、イマンモはそこで蕎麦を買って。 閉店になるまで居座った。その後解散までに、皆はバスに乗る。もちろん、歩いた方が安く早い僕は乗らない。

トコロガ。僕は何人かは残ると思った。だって、これだけいるんだもの。けれども結果は僕一人。僕がぼっちでバス停に、ぽつんと佇む。この侘しさ、語るまでもないだろう。〉




〈その後、本で重い荷物を背負い、両手にそれぞれ重い大根が入った袋と蕎麦の袋をかけて帰った約●kmそのつらさ、言うまでもないだろう。

今回ははっきりいって楽だと思っていた。けれど、どこで歯車が狂ったのか。●km 歩いて集合場所へ。間髪入れず出発し●km 以上を歩き続ける。そのまますぐに ●km ほどを家に帰る。ひょっとしたら御岳山よりもたちが悪かったかもしれない。 帰ってからしばらく、立ち上がることが出来なかったから。〉


ということで、意外と大変だったマロの旅。

しかし、採れた菜の花に大根葉っぱは皆、美味しくいただきましたとさ!


それでは、それでは!








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