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  • 今田

子ども宇宙科学館で重力の謎を追う!

どうも、どうも。 というわけで、今週のヒルネット、フィールドワーク。 火曜日での学習をもとに「はまぎん子ども宇宙科学館」に行ってきました。


外観写真を撮り忘れちゃったので、どんな場所かはHPを見てください。すみません。


それはともかく、館内に入ると、同じく社会見学?にやってきた可愛らしい幼稚園児たち御一行の姿が!

可愛らしいが集団になると一定の迫力と破壊力をもたらす彼ら幼稚園御一行様を避け避けるように、いきなり建物最上階五回に行って、そこから下る形で展示を見て回ることにしました。


なんというか、子どもたちが遊び感覚、ゲーム感覚で宇宙の不思議を体感できるような、そういう展示がたくさんある場所なんですね。

ということで、早速、宇宙の謎とかは置いといて、いろいろな展示で遊び始めるメンバー。

いや、でも重力の謎は? ブラックホールについて調べないの? そういう謎を調べにきたんじゃなかったっけかな?



こちらは月面での重力を実感するための展示。 ご覧のような機械にまたがって、ピョーンピョーンと飛んで見るんですな。 地球上とは異なってずいぶん高く飛び上がれます。 これは僕もやってみましたが、なかなか楽しい遊具、いや展示でした。 お、ちょっとだけ、重力の話に近づいてきたかな?


と、そこに突然! ではないんですが、なにやらモゾモゾとスクリーンが登場。 科学者らしき女性が現れて、なにやら天体について解説を始め出したではないか!


本当は太陽系の天体の大きさや各天体間の距離なんかについての解説ショーだったわけなんですが、それらの解説が終わったタイミングで、ここはチャンス! いきなり質問を始めちゃいました。


「スンマヘン、ちょっと質問させてもろてもええでっしゃろか?」

「はあ、なんですねん?」

「いや、今日、僕らあるテーマを考えよう、思うて、ここにきたんですけどね」

「だから、その質問って何ですねん。わしも忙しいんやけど」

「いや、その、重力。重力ってありますやん? あれって、結局何ですねん?」

「それめっちゃでかい質問やん」

「あ、そうなん?」

「簡単には言えんから、後で、専門の人呼んだるわ」

「ほう。そりゃ、ありがたい。で、ついでに聞くとブラックホール。これも一体何かなあ思うて。聞きたいんですけど」

「それも簡単ちゃうわー。って、何を隠そう、わし、天文学が専門やのうて量子力学が専門ですねん」

「あら、そうでおましたか。ほな、後で、その天文学の専門家っちゅう人に聞きますわ」


などというやり取りをもちろんホントは東京弁で行うも、ここでも重力とブラックホールについての謎はお預け。

仕方がないので昼食タイム。

その後、各自好きな展示を回ることにしたところ、なんとそのタイミングで、先ほどの女性が、くだんの天文学の専門家なるスタッフ先生を連れてきてくれたではないか!

急いで、散開していたメンバーを呼びあつめ、ここに天文学専門家スタッフ先生の特別講義が開講!


「スンマヘン。さっきのお姉さんにも聞いたんですけど、僕らに知りたいこと、教えてください!」

「ほい。何でも答えますよ」

「まじっすか! じゃ、最初の質問! 重力って、ズバリ何なんやろか!?」


そこで、スタッフ先生、にこりと笑って、衝撃の答えを述べてくれました。


「うん。それ、わからないんです

「へ」

だから、重力が何かってことは、今もって科学ではわかっていないんですよ


個人的には衝撃の答えでした。 恥ずかしながら理系の素養がほとんどないわたくし、だからこそ子どもたちと同じ目線で謎を追っておったわけなんですが、それにしても重力というものが今もってはっきり解明されていないとは。。。知りませんでした。

先生曰く、数年前に発見されたヒックス粒子なるものが関係している可能性はあるものの、まだ明確ではないとのこと。 話はさらに続きます。


「重力が何かはわかっていないんですが、重力の働きについてはたくさんのことがわかっています。また、その始源を探っていくと、宇宙の始まり方や、また多元宇宙の理論的可能性についても理解が進みつつあります」

「た、多元宇宙?」

「それはパラレルワールドみたいなものですか?」とメンバーの少女が質問。

「パラレルワールドとは違います。パラレルワールドは、例えば自分と同じ人間が別の選択をした世界がもう一つあるのでは、という想像ですよね。それに対して多元宇宙というのは、今私たちが暮らすこの宇宙の始まる前、あるいは同時並行的に、全く異なる原理、物理法則が通用するような宇宙が存在するかもしれない、ということなんです」


なんか物凄い話です。 自分たちが暮らす宇宙とは物理法則などが異なる宇宙が存在する可能性。。。しかも、それがSFとかじゃなくて、ちゃんとした科学として考えられているんですね。


そこで次にもう一つの質問にうつります。

「スンマヘン。もう一つ質問が。あの、ブラックホールちゅうやつ、あれ、なんでんねん?」

「あ、それは簡単ですね」

「というと?」

「ブラックホールというのは、別に穴なんじゃなくて、いわば一つの星なんです

「へ?」

「ある巨大が恒星が存在したとして、その恒星が最後を迎える時。星の外側の部分はいわば爆発して、その辺に飛び散るんですけど、その中心は、それこそ重力が作用して、極端に収縮するんです」

「はあ。。」

「その時に、その収縮した『星』を中心として、収縮した時の重力が周囲の物をどんどん引き寄せてしまう。それこそ光も引き寄せてしまう。こうしてブラックホールが出来上がるんですね」


非常に明快な説明。さすがです。 重力の謎、ブラックホールの謎。

火曜日に皆でああでもないこうでもないと話したことが、一発で解明した瞬間でした。

個人的には大満足のフィールドワークになりましたね。


その帰り道。 「宇宙の謎については、もうちょっと専門家やないとしんどいかもな」

「せやな。また専門家の先生を呼んでやるのもええかもしれんけどな」

「え、次回やけど、なに学びたい」

「遊び一択」

「アホか。そんなん勝手にお前ら、連絡取り合って遊べや」


などという会話の後、様々な案が出されました。

古生物学。戦争の歴史。ナチスドイツについて。 そして、最後にもっとも多くの同意を得たアイデアが。


妖怪。


ということで、来週はまず教室で妖怪について学ぶことにします。おもろそうですよね。

ただ、フィールドワーク、妖怪ってどこにいけば学べるのかな?


それでは!


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