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藤原マロの活動日記 江戸東京たてもの園番外編

  • 今田
  • 7月7日
  • 読了時間: 7分

どうもどうも。先週のヒルネット活動記録は既にアップ済み。

が、ここで時間差でマロ殿が新たに記事をアップしているではないか!


うむ。これを打ち捨てるのは、あまりにもったいない。ということで、今回は番外編として、宣伝部ベテラン記者、マローン藤原の活動記録を、番外編として、ここに上げておこうと思う。

なお、写真は前回の記事でほとんど使ってしまったので、使いまわす予定。あと、マロ本人が撮影していた写真をば拝借。そして、この記事に関しては、写真よりも文章を中心に楽しんでくれたまえ(なぜ偉そうなのか?)。


いやいや、もう前置きは良い。

皆、ただただ貫禄のベテラン記者の流麗なる文を楽しんでほしい。

では、出でよマロローン! 汝の実力を若きヒルネッターに見せてやるのだ!


〈今年の梅雨は、昨年よりも長く感じる。

そもそも台風が六月の頭に襲来するなど、僕の記憶にあるものとしては最も早いのではなかろうか。


連日連夜、ざざぶりの雨が大地を潤すかと思えば、台風一過とばかりにからりと晴れた晴天が混じる。

毎日の気温が前日との比で五~六度も違っているというのだから、ある意味では連日四十度に迫ろうかという気概を見せていた一昨年の夏よりも、むしろ過ごしにくいと言える。


これだけ暑いというのに雨までもが十分に降ってしまったおかげで、我が家の木々が驚異的な伸びを記録している。

先日購入したばかりの石楠花は、気が付けば枝いっぱいに青々とした葉をつけ、その他の樹木も、僅か一か月間で数十センチもその樹高を伸ばした。もはや高枝切りばさみが必要となってくるが、前にそれを使ってから二か月と経っていないというので、もはや手を出すのが億劫になりつつある。


ひっきりなしに雨天、晴天が連なって訪れ、天気予報はころころと、日替わりに異なる情報を伝えてくる。

こんなに信用できない情報をもとに、何日も後の天気を当てるなど、やろうと思ってもできないし、やろうとも思わない。

もしも三日後の天候を晴れだと予測して、川遊びに行くと決めてしまっていたら、そのうえで当日が土砂降りの雨だったら、悔やんでも悔やみきれないだろう。


そんな懸念が内々にあったから、仮に雨が降っても大丈夫なところ、というのが焦点となる。まあ、いつものことだけれど。

会議に参加したメンバー各々が忌憚なく意見を出し合っていくうちに、合意に至ることのできる範疇にある案は、ただ一つであることが分かった。

いざ、江戸東京たてもの園へ。

——なお、バス代がもったいないからなのか何なのか、最寄り駅からのアクセスはすべて徒歩とする。


そして当日、往路の車窓の外に眼を遣ると、やはりと嘆息するべきか、雨の跡である水たまりが、道路に沿って点々と続いている。

空に眼を遣れば、相変わらず暗い色の雲が天蓋を覆いつくしている。〉


〈この時点で、どこかの時点で降り出すであろう雨のことを考えて、がっくりと首を落とした。

しかし、と、事情を知らない人は言うかもしれない。結果的にみれば、この日の雨はそこまで強くない、傘を持っていれば十分にしのげる程度のものであったからだ。風も強くない。そして、確かに僕は傘を持っていた。


そう、僕は。


まさか他のメンバーが傘を持ってこないなど、誰が想像できようか。(できる・・・。少なくとも僕にはできた。従って文法的には少々おかしいが、そこは御愛嬌ということで。実際僕も、まさか大多数が傘を持ってこないなどとは、思いもよらなかったのだから。)


案の定、入園後すぐに雨が降り始めた。すでに朝方の雨の影響で、地面は泥地と化しているため、この時点で昼食を屋外で取ることは不可能とわかった。やはり予定通り、どこか一室を借りることとしよう。


それにしても、この雨、なんとも困ったものだ。

直接の心配事は、傘を持ってきていないものが多いということだけれど、彼ら自身についてはそこまで心配していない。雨に当たらないように動いたり、どこかの軒下で雨宿りをしていれば、たいして濡れないだろうから。


問題は彼らの行動先だ。

水を滴らせながら颯爽と登場するというのは、まあ場所を考えなければ問題ないのかもしれないけれど、これから建物に、それも文化財、畳敷の部屋などに上がり込むという時に取る行動かと問われれば、さすがに擁護の仕様がない。


万一のことを思えば、かつてのように傘を持ち回りに使うべきか、などとも考えた。しかし、受付を終え、園内周遊へ向けて入り口目掛けて足を運んでいたとき、両開きの自動ドアの前に、大量に傘が置かれているのが見えた。

全て、同じ色調子、同じ丈のものである。思うに、貸し出しのためのものではないか。

傘を忘れてきたメンバーが目の色を変えて飛びつく中、近づいて説明書きを読んでみれば、なんと無料。無料で貸し出してくれるらしい。これ幸いと、皆手を伸ばす。これで、畳をダメにする心配は減った。〉



〈雨が降り出して最初、メンバーは皆一様に、まっすぐ西の端に建つ古民家へと向かった。全メンバーが一緒に、それもこの場所を目指すというのは意外にも珍しいことである。


いつもであれば、歴史好きなメンバーしかそもそも寄らず、長居しない場所に、メンバー全員が殺到した。これは、どういうわけか。入ってみると、すぐにわかる。


木造の文化財を少しでも保護するため、こういった場所—江戸東京たてもの園であったり、生田緑地の中にある民家園であったりといった、古民家を保存している場所—では定期的に火を焚いて、煙でもって虫が侵入し、家に取りつくことを防いでいるらしい。

そのためこの日も囲炉裏で火がたかれており、そのおこぼれにあずかろうとしたのか、人々が次々に集まってきたというわけである。


もっとも、囲炉裏端に座ることのできる人数は、そう多くはない。

そうと知った皆様方は、縁側の方へと出て行って、どっかりと畳敷きの間に腰を下ろすと、おもむろに足を組み、背筋を伸ばして瞑想を始めた。

しとしとと雨の降る中で、自然の音に耳を澄ませる。雨の音、火のはぜる微かな音。

そんな心地の良い空間で、気が付けば僕たちは、ニ十分ほどは瞑想していたのだという。


縁側に向けて、いかつい年長メンバー十名弱が、一様に姿勢を正して座禅していたとなると、一般の方々への迷惑もすさまじいものであったろうことは容易に想像がつく。それに関しては、大変申し訳ないことをしたと思っている。〉


〈さてさて、この古民家で大いに時間をつぶしてしまったために、気が付けば時計の時針が十二時を回り、それと共に雨が止み、中天の日の光が差し込み始めた。


だが、いまだ空にかかった雲は多い。

雨がまた降り出す前にと食事を摂り終えたのだけれども、しばらくの間様子を伺っても、雨の気配はまったく感じられなかった。


もう傘はいらないだろうと判断して、借用してきているものを定位置にお返しすると、持ち物が減って身軽になったか、午前中にわずか二軒しかめぐることのできなかったメンバーたちと同一人物だとは思えないほどに、そこらの家々に駆け込んでいく様が、そこかしこで見られるようになった。〉

イマンモ大好き前川邸
イマンモ大好き前川邸

〈やはり個々の趣味嗜好によって好みの家屋は異なるようだが、おおむね一致していたのは、「暗殺」という言葉に興味を抱いたか、二・二六事件でおなじみの高橋是清邸。〉

「待て、待て。話せばわかる」と、言っている者がいたが。それは五・一五。犬養毅である。
「待て、待て。話せばわかる」と、言っている者がいたが。それは五・一五。犬養毅である。
高橋是清邸の、再現されたと思しき庭園。
高橋是清邸の、再現されたと思しき庭園。

〈そして、毎年おなじみの古い銭湯、子宝湯であった。

もはや使用されていないのだから、男湯・女湯の区別はない。普段できないことができるとなると、やってみたくなるのが人情というもの。男湯から女湯を覗いたり、その逆をやったりと、それぞれの性格がよっく現れているといっていいであろう行動を見ることができた。〉

真っ先に女湯を目指すメンバー。
真っ先に女湯を目指すメンバー。
きみたちはなにをしているのかな?
きみたちはなにをしているのかな?

〈しかし、この日も雨が降ると思っていたのに、そこまでの豪雨とはならなかったのは、いささか残念だった。

この調子では、梅雨が終わるのは何時になることやら。

どうせなら、このまま例年のような夏が来ず、せいぜい猛暑日で終わってくれるといいのに。無理かな。。。〉


いかがだったであろうか。今回のみの番外編。

藤原のマロローンの記事のみの活動記録である。

思えば、彼にも新人記者の時代があった。

それが今や、このイマンモ以上にマロの筆による活動記録を心待ちにするメンバーもいるほどである。

今後もヒルネット宣伝部を部長として率いていってほしいものである。


なんちゃって。ではそれでは!

 
 
 

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