どうもどうも。先週のヒルネット。
今回は久しぶりに教室の様子など。
ヒルネットでは基本、9時半の開室から、11時過ぎくらいまでの時間は、自由に自分の課題(Work)を行う時間です。
むかーしは皆んなほとんど遊んでたんですが、そんな昔からのメンバーが成長するに連れて、意外と学習するメンバーも増えてきたり。つられて年少のメンバーも何やかんやで学習してたり。
写真一枚目、赤の方に座ってるメンバーはなぜか笛を吹いとりますが、彼もこの数分前まで数学に取り組んでおりました。
それが何で笛を吹いてるんだって? 何故でしょう。彼は時間が出来ると突然笛を吐き出す平敦盛のような少年なのです。ただ敦盛と違うのは、吹き出して数秒で「うるさい!」と方々から言われて取りやめざるをえなくなること。
また、久しぶりに11時過ぎからのグループワークの写真を撮れたので、一枚絵貼っておく。
この日は木曜日。年長メンバーのグループワークでは、この数週、木曜は「電流はなぜ発生するのか?」を自分たちで調べています。
私イマンモが教えるもいうより、イマンモに教える。
スマホや各参考書を使って「自由電子が〜」「電磁誘導ってもんがあって〜」などど一生懸命調べたことを教えてくれます。
これ、やっぱり一方的に「先生」から教わるより、ためになりますよね。聞いて難しい原理も、自分で調べたことなら、きちんと、「知識」となって定着します。
なお、今週は電流との繋がりで、そもそも磁力って何?ってことを調べ出す予定。
さてさて。
そんな一週間の締めくくり。金曜日のお出かけ探検活動!
先週は東久留米にある落合川湧水群に出かけて来ましたよ。
ということで、ここから書き手はタッチ交代。
いつも通り、専属記者マロの筆で当日を振り返りたいと思います! よろしく!
〈この日も大激論となる。先日ついに日の目を見ることのなかった滝山城一派に対して、落合川派・御嶽山派・八王子城派が連合を組んで立ち向かったのだ。おそろしいことに、先日あれほど不評であった滝山城派には前回支持した僕たちの姿は誰一人としておらず、むしろそれを断固として反対したメンバーの幾人かのみがそこに属していた。
本来はここに神代植物公園の派閥もあったのだが、そのグループの真意を問うとアジサイを見に行きたいからであるという。今週はせっかくの晴れであるというのに、なぜアジサイを見なければならないのか。あまりにも定番ではあるが、アジサイは雨の日に見たほうが美しいのではないだろうか(なお、実際にまじまじと見たことはないのでいざその時にどう思うかはわからない)。それらの意見及び投票の結果この派閥はあえなく立ち消えることとなった。
とはいえ、ヒルネットメンバーはただでは転ばない。投票の結果最も得票数の少ないチームいくつかが選択肢から消え失せる。それは御嶽山、そして八王子城。これらの真夏に山を登るという、彼ら彼女らにとってはまさに地獄のような計画であるが、これはあえなくご破算。最終的残ったものは八王子の滝山城(歩くのが大嫌いなメンバーですら全員が参加したことから一部メンバー内で「滝山公園」と呼ばれている)、そして東久留米の落合川だ。
そうしてここでもまた激論へと発展する。既に大勢は落合川に傾いているものの、多数決で決めることはできない。昨年4月のことがあるため、それを引き合いに出されれば達成されない以上話し合いの末の解決にかけるしかないのだ。
けれども、滝山城を支持するのは現在2名。それに合わせてこちらも2名でなければならない。このときたまたまいた龍角散がさっそく名乗りを上げるも、彼は今週金曜日には参加しない。参加しないメンバーに任せて何をしたいのだ。そう相手に言われると、それもそうかと納得してしまう。1人はヨッシーが名乗りを上げたため、残り1名。では僕がと重い腰を上げようとすると、皆に押しとどめられてしまった。年齢が離れすぎているだのあの手この手を使って押しとどめられるが、それに対して反論が出てしまう。僕とemmanmoは1歳差、ヨッシーとエリザベスが2歳差ぐらいなのだから、差は1歳のみ。だから参加できるだろうと、先ほどの相手の発言を用いて参加しようとしたものの、なぜかバッサリと切り捨てられ、代わって白兎が交渉に赴くことになった(ちなみに、あとで見たところ僕、χαοσを覗くメンバー全員が交渉のテーブル(文字通り)に座っていた。そのため僕も参加しようとその場に急行したのだが、なぜかここでも断られてしまった)。
※実はマロがこの「間接民主制」的議論に加わるのを押し留めていたのは年齢の問題なんかじゃあなかったんだぜ!
emmanmoとヨッシーは議論好き。対してエリザベスや白兎は、まだまだこの台湾国会のごとき「激論」には慣れてない。ここに説明は下手だがとにかく議論は好きなマロを参加させてしまうとパワーバランスが崩れてしまう!
ともあれ、この交渉で滝山城ではなく落合川へと向かうことが決定し、さらに予定を練りに練る。昨年と同じく集合場所は東久留米駅と決定し、僕は北欧の神秘展を見に新宿へ。他の皆は教室に戻りこの日は終わり。
〈さて。当日になってみると、意外なことにレギュラーといえるメンバー(毎日参加しているメンバーたち)のなかから2人来ていないことが判明した。あれほど川遊びを好んでいたχαοσ。彼はこの前の多摩川化石採集の際に川の中ほどで足だけを水面に出すことに成功、「ステキヨ」というあだ名を拝命していた。そのことからこの度「悪魔の手毬唄」に出てくる由良泰子のように水面に浮かんでみてはどうかと提案した。なに、口に漏斗を入れる必要はない。咥えてしまえばいいだけだ。ちょっと浮くだけでいい。それなのに、背後で手毬唄を流してやったら彼は断固として断ってしまった。まあ、いやならば仕方がない。そう思ってあきらめたのだが、なぜか彼はこの日来なかった。川があるのに来ないとは、非常に珍しい。
もう一人が、emmanmo。先年ここで嫌な思い出を作ってしまったために来ることなく、家で勉強をしているのだという。中核メンバー2名が参加しない今、川遊びをするのは危険であると普通であれば考えるであろう。
しかし。今回行く川は普通の川ではない。この落合川は黒目川の支流。おまけに今回遊ぶ場所から上流までは1㎞ほどしかない。水深は最も深い場所でも1m以下であったはずだから(それも溜め池のようになっているから流れもない場所―とはいえ、水流に押し流されぬよう注意する必要があるところもある。どちらかといえば、打ち身を気にしなければならないであろう場所―である)多摩川などに比べても十分安全である(少なくとも溺れる心配はない)。そんな場所であれば年長メンバーがいなかろうと問題は生じないだろうと思った僕は、現地入りした時にはすでに一人氷川神社へ赴くことを腹に決めていた。なにせカッパくんが来ているのだ。男女老若の差別なく川に引きずり込む「多摩川のカッパ」たる彼ならば川に躊躇なく飛び込むことができるに違いない(もっとも、このあだ名は龍角散に対して付けられたもの。この場合は、泳ぎがほぼできないにもかかわらず嬉々として川に飛び込むことからついたあだ名だろう)。
集合時間をしばし過ぎて現れたボートさん、レイセンと合流してメンバーは全員揃った。昨年通った道をそのまま歩くことも考えたのだが、その時は何を考えていたのか、とても遠回りであったために残暑のなか道を間違えるなど朦朧としてしまっていたような記憶がある。だから、今回は違う道を行く。かなり近道をすることができるのであれば、その分暑さから逃れることもできるだろう。幸い、昨年と違い未だ夏には入っていない。梅雨の時期であるため気温も若干低くなっているのだろう。熱中症で倒れるといったこともあまりなさそうだ。
けれども、遠回りをする意味などどこにもない。より目的地に近い西口から出て、そのまま突き進むとあっという間に落合川が見えてきた。けれども皆は、未だに余裕があるようだ。このまま素通りして竹林公園へと向かうといったのが何よりの証拠。〉
〈そうしていざ入ったはいい。しかしながら、この日はどこかの保育園が散歩に来ていた(道中の電車からもあちこちの街で小学生の集団が歩いているのを見たから、遠足の日であったのだろうか)。竹林公園は、元から狭い。敷地は十分な広さを持つが、その大半は名前の通りの竹林で、人が立ち入ることのできる場所はごく限られた場所であり、人がすれ違うこともできないほどの狭さであるところもあるのだ。そんなところで保育園児の集団とすれ違ってしまうと、かなり危ない道へと様変わりしてしまうだろう。もとから、ここは階段なのだ。足を滑らせるなどしたら大ごとになってしまう。そんなわけで、はやめにこの公園から脱出することにした。〉
〈そうして「ちんちくりん公園」を出て、踵を返し落合川へと向かう。そうして今度こそ荷物を置き、川へ入る準備を整えた。
いつもであればここでブルーシートを敷き、その上に荷物を置くのだが、今回は一味違った行動をとることができた。明日、ここで何かのイベントをやるという。そのイベントの際に使用するというテントを、管理人さんに貸してもらえたのだ。おまけに川下りに使うというタイヤボートまでも自由に使っていいという。その言葉に感謝して荷物を置き、僕は氷川神社へ参拝に向かい、他の皆は川に入るために着替えを始めた。
その後しばらくして上流から下流へと向かうことになったが、この時すべて川の中を通ることになった。どうやら昨年よりも若干水位が上がっているようで、水位が膝ほどまでくる場所がとても多かった。おそらくは、明日行われるというボートレース(?)のためなのだろう。
石を積んでダムとするなどして午前中はすごした。他のメンバーも、基本的には虫や魚を取るか、ダムを作るかの二択。彼らの行動に多様性が出てくるのは、午後からになる。それまでは大半のメンバーが、水流を強くするために流線形の形に石を積み上げてダムを作ったり、ダムの隙間に生息している生物たちを捕獲するなどして時間をつぶしていた(なお、上流へと魚が行き来できないという状況を作らぬよう、ダムは最後にほとんどを破壊した)。
〈そのうちだんだんに陽射しが強くなり、足を水に漬けているだけでは暑さをしのげなくなってきた。そうなってくると、ボートの出番だ。3つあったこのボートに皆押し合いへし合い乗り込んで、川を下る。タイヤ自体の浮力で浮くのだから、感覚的には浮き輪といったほうが近いかもしれない。さすがに乗るためには底が必要だけれども、浸水しても何の問題もないわけだから縫い目は荒くとも問題がない。こうして常に足を水につけつつ、互いに水をかけあうなどして体を冷やすという寸法なのだろう。〉
〈そのころになっても未だ僕・ヨッシー・ソースは石積みに従事していたが、さすがに暑さを感じてきた。そんな時ふと上流方向へと目をやれば、そこではいかにも涼しげに、楽し気に水遊びをしているメンバーの姿。
もうじき食事時であるため急ぐ必要はなかったのだが、だからといって我慢することはできなかった。本当は、食事時の皆が川から上がった時にこそ遊べばいいと理解はしていても、目先の利益のほうを選んでしまったのだ。
そこから食事までの間、僕たちはボートに乗っての川下りを楽しんだ。ズボンの替えを持ってきていない僕とは違って、他のメンツはみなこの時のために着替えを用意してきているのだ。遠慮なんてあるはずもない。タイヤボートを曳いて何度も何度も下流から上流へと向かい、気が付いたころには陽は中天へと差し掛かり、真上から降り注ぐ光によって時間を思い出させられたのであった。〉
〈そんなことにようやく気が付いた僕は、遅めの昼食を摂るため一度岸へと上がった。その間にも、上流で遊んでいるメンバーや昆虫採取などにいそしんでいるメンバー、タイヤボートに乗り込むメンバーなど四方八方に散ってしまった面子は早々自分の体調のことなど考えない。よって食事をとっていたのはこの時ごくわずかだったわけだが、この時に取っておいてよかったと心の底から思っている。これ以降、気温は上昇し川から上がっていては干からびてしまうと思われるほどであったからである。〉
〈その後に川から上がったメンバーたちが暑さに喘いでいるのを横目に見ながら、僕たちは再び川へと入って涼む。川の水を全身に浴びて、ボートに乗り組む。
しかしながら、ボートは黒い。そしてボートに乗り組むということは、水を頭からかぶることができないということだ。それは、つまらない。そう思ったのか、食事を終えたヨッシーがリキューから借りてきた水鉄砲を持って来た。これをもった彼が、川下りをする僕たちめがけて撃ちかけてきてくれるのだという。僕たちは、当初それを諸手を挙げて歓迎した。しかしながら、一方的に撃ちかけられるというのはなかなか気分がよろしくなるものではない。ストレスが溜まってしまう。それを発散しようと、散々水を受けていた僕とソースは活動を始めた。
この日、リキューが持ってきていたものは4つほど。これを借り受け、こちらへと撃ちかけてくるヨッシーに対し、こちらからも撃ち返すことにしたのだ。それも、ソースと二人で。2対1で形勢不利になったヨッシーはさらに増援を呼び、どんどん戦場が広がっていく。当初ゲリラ戦の様相を呈していたこの戦いは、やがて周囲で着替えて休憩中の一般メンバーをも巻き込んだ仁義なき戦いへと発展していくことになった。〉
〈この戦いに参戦し、せっかく着替えた服を濡らされたメンバーも多い。そんな彼らの恨みは降り積もり、翌週以降の活動に大きな影響を及ぼしてくるのかもしれないが、それは僕の知ったことではない。〉
※以下、着替えたはずなのに、またビショビショになった人……。
と、こんな感じだった先週のヒルネット。
思わぬ親切のおかげでタイヤボートにも乗れて大満足でした。
もちろん、生き物探し隊の皆さんも、ちゃんと小エビやら何やら水棲生物を見つけておりましたよ。
ということで、最後の写真は、この日の「収獲」に満足したメンバーの一枚。
それではそれでは!
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