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生きる意味ってなんだろう?

今田

どうも、どうも。 さて、今週のヒルネット、教室での活動ですが、昨日火曜もまずは最初にテーマ・ミーティング。 これは毎週、教室の活動では、頭を活性化させよう?とばかり最初に必ず行なっています。 大人でも難解と思うだろうテーマに対し、子どもたちに意見を出し合ってもらいます。

けっこう鋭い意見も飛び出したりして、個人的には気に入っているこのテーマ・ミーティング、昨日のお題はズバリ、これ。


「生きる意味」とはなんぞや?


まるで禅問答のようなテーマです。

小学生には難しすぎる。


でも、みんな何やかんや言いながら、けっこう真面目に考えてくれました。


「生きる意味を探すこと、それ自体が人生なんやで」

「楽しむしかないやろ。人生楽しんでなんぼやで」

「好きなことすることで、人の役にやつかも知れん。そういうところに意味とかも見えてくるんちゃう?」



いやあ、ほんとに色々良いこと言ってくれます。

実はこのテーマ、来週も引き続き考えようかとも思っています(気分なんで変わるかも)。


「自分が何で生きるのか?」「生きる意味はあるのか?」ってことは、思春期ぐらいになると一度は考えてみることだと思います。 巨視的に見れば、僕たちは地球上にへばりついているカビとかダニとかと変わらないかもしれない。 しかし、じゃあ「人生意味なんてないぜどうでも良いぜ」というふうに生きられるかと言えば、普通はそうならない。


じゃあ、どういうふうに生きよう? そう自分に問いかけるところから、じゃあ自分はどんな職業につきたいんだろう? どんなことを学ぶ必要があるんだろう? というような、もっと身近な問いも生まれてくると思うんです。


ということで、このテーマ、子どもたちは迷惑かもしれませんが、来週も引き続き話し合いたいと思います(繰り返すと、あくまで気分次第)。


さて、次に行ったのが学習テーマの研究。

今回のお題は、「妖怪」


これは先週のフィールドワークの帰りに話し合って決めたテーマでした。


でも、そもそも「妖怪」ってなんでしょう。 幽霊とは違うの?

西洋にいる悪魔みたいなのはなぜ日本にいないの?

吸血鬼とか狼男とかは「妖怪」?


いろんな疑問が出てきます。

「妖怪と幽霊は違うんちゃう? だって妖怪は個体っぽいやん」

「じゃ、幽霊は?」

「気体」


そんなアホな、という会話も混じりつつ、西洋に「悪魔」がいるのはキリスト教との関係だろうとか、吸血鬼や狼は妖怪の西洋版でいいんじゃないか、などと意見が出てきます。


そして、「そもそも『妖怪』とは、昔の人が暗闇を恐れたり、人の怨みを畏れたりしたとき、そして何より日常で不合理と感じられるような現象に出会った時なんかに、それを説明するために呼び出された概念なのではないか」、という意見が資料の本を読む中で出されました。


最後の意見。いわゆる「正解」っぽい意見です。

が、別にこれに納得しなくてもいいし、そもそも「正解」する必要もない。

こうした「理科」や「社会」といった教科に収まらないような、学問的対象(「妖怪」は立派な民俗学の学問分野です)に興味を持つきっかけになってくれればいい。

そうすることで、彼らの知的関心の裾野が少しでも広がっていってくれればいいと思っています。


テーマ学習のあとは、1時間ほど自分の課題をやる時間。 自分の持ってきた課題をやる者。読書する者。課題に取り組もうかと思ってすぐへこたれて何かとベラベラ喋りだす者。

それぞれに自分のペースで時間を過ごします。


その後は恒例のお散歩。

景色のいいところで昼食にします。

「暑いので待ってる」という二人を残して、近所の荻窪八幡に出かけました。


そして神社にくると、なぜかお参りしないではいられない。


でも、考えてみれば、こういう神社に祀られている「神さま」だって、下手したら妖怪にされてたかもしれないんですよね?


「ほんまや。そう言われたら、狛犬とか妖怪なんちゃうん?」

「せやな。それぞれの神社で、よう見たら、狛犬とかちょっとずつ違うとこがあるらしいで」

「ほんま? あ、それで言うたら、ここの神社の狛犬、なぜかサッカーボール踏んでるで」

「え」


散歩から帰った後は、ショートショートのストーリー作成会議。

皆、なかなか苦労している模様。

その後は再び、課題の時間。早々に帰る者あり、粘って四時まで課題をやる者あり。ショートショートの研究をするはずがすっかり関係ない読書に没頭してしてしまう者あり。


さてさて、そんな感じで昨日のヒルネットは終了。

明日のフィールドワークでは、曹源寺というお寺に河童のミイラを観に行くことになりました。


最後に下の写真。 荻窪八幡の狛犬ですが、やっぱり踏んでいるのはサッカーボールでしょうか?

それでは、それでは。



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