どうもどうも。先週のヒルネット。
実は今回、悲しい、というか寂しいお知らせがありました。
先週の活動を最後に、10歳女の子メンバーのミーちゃんが、お父さんの都合でロンドンに旅立つことに。
ちょうど今日、今頃はロンドンに向かう飛行機に乗って、空の上を旅しているはず。
9月には判っていた話でしたが、僕もメンバー皆も、まだまだ先の話と心に言い聞かせ。。。。
実際、ミーちゃんも旅立つギリギリまで活動に参加してくれて。。。
それでもやっぱり寂しいなあ。。。 これを書いている今も、なんとも言えない気持ちです。
ということで、今日はいきなりマロくんに執筆担当をタッチ。先週木曜の活動を振り返ってもらいます。 木曜は、まさしくそのミーちゃんの希望で、東京タワーに登ることになったのでした。 マロくん、僕に代わってお願いします!
〈今週でgirlsメンバーのミーちゃんが日本を離れることになった。このフリースクールでは、いまはベトナムにいる京秋含め帰国子女などが一定数いる。
議論が長引き御岳山派と横須賀派と三峯神社派、多磨霊園案などが入り乱れ(なお大半は僕発案によるもの)収拾がつかなくなったために、そんなミーちゃんが最後に行きたいところへ行こうと決定したため、聞いてみたところなんと「東京タワーに行きたい」と返ってきた。なるほど。たしかに東京在住、在学の僕たちは行こうと思えばいつでも行けることから東京タワーや東京スカイツリーには登ったことがない。
ここしばらく日本を離れるならばと、そういうことか?特に反対意見も出なかったために議決され、その翌日。気温は20度ほどとのことで家を出た。港区は晴れだったためにそこまで厚着をする必要はないと思い、長袖にジャージを持って行くことにした。
けれども、駅についてしばらくしてから徐々に体調が悪化する。もう11月というのに、車内は冷房が効いている。すこしでも風の当たる面積を小さくするために、鞄を抱えてすごす。
神保町に着き、都営三田線に乗り換えるとき、ソースと会った。正直なところ駅構内で少し迷ってしまったために間に合うかどうか半信半疑だったのだが、幸いなことにすぐに電車がホームに滑り込んできた。それに乗って、集合場所の芝公園駅まで、向かう。
電車に乗っている内にパイセンと合流して、皆がいるらしき所へ向かう。シャコや龍角散など殆どのメンバーは揃っており、日光は燦々と降り注いでいる。これ幸いと、道の片隅に座って休むことにした。〉
〈話を聞いている限り、芝公園からいったん増上寺へと行き、もみじ谷というところで昼食を摂った後東京タワーへと向かうそうだ。その「増上寺」とは、徳川家の菩提寺とのこと。それを聞いた瞬間、昨日見た夢の記憶が脳内に再生された。
その夢の中で、僕はフリースクールのメンバー達と一緒にいた。さすがに誰がいたかなど詳細は覚えていないのだが、少なくとも龍角散、Χαοσ、カッパくん、niconicoなどがいたことはたしかである。
そんなメンバーでどこかへ出かけていたのだが、そこは寺社だった。かなり大きいのだが、人気がない。そして道のど真ん中に、竹で作られたハードルのようなものが置いてあった。よく神社にあるものだ。
普通は道の真ん中にて「ここから先は寺関係者以外立ち入り禁止」などと書いてあるのだが、この夢の中ではそうではなかった。そこにはこう、書いてあったのだ。
「参拝の際にはこの下を潜って本殿に行かれること」。それを見て皆は笑いながら下を潜って行く。そして、最後。僕だけとなった。当然皆について行こうとした僕が、竹の下を潜ったとき。なぜか金縛りに遭ったような心地になった。といっても、ふつうに手も足も頭も動く。声だって出せるし、指も思った通りに動く。動かないのは、下半身。
幾ら力を入れようと、逆に幾ら抜こうとうんともすんとも言わない。さすがにもう動かないであろうと判断した僕は、辺りを見渡してみた。すると、なんと龍角散やカッパくん、Χαοσらはこちらに冷笑をみせながらすたすたと本殿に向かって歩き去ってしまっている。
まずい。脚が動かない。どうしよう。しばらく考えた後、まだ遠くまで行っていなかったniconicoを呼び寄せた。近くにいるのは彼女一人だけだったのだ。
そして財布から取り出した5円玉3枚を手渡し、「下半身が治るよう頼んできてくれ」などと頼んだところで目が覚めた。その神社か寺かよくわからなかった場所だが、何故かわかっていたことがあった。徳川家に関連があるところ、という情報が頭の中に残っていた。〉
〈ひょっとするとあれは正夢かも知れぬ。けれども、こんなところに徳川家の関連するものがあるはずなかろう。濱の離宮であれば危なかったかも知れないが。なあに。あれはただの夢だ。そう思っている内に皆は出発する。途中で久々に来たワサンボンが合流し、古墳を見たりして次の目的地へと向かう。〉
〈ほら見ろ。どこにも寺などないではないか。増上寺だって徳川家に関連するところではないだろうし、夢の通りになることなどない。そう思ってひとり高笑いしながら皆についてゆくと、目の前に寺が現れた。
ここ増上寺は、徳川家の菩提寺である。僕が夢に見たところはもっと小さく、木々に囲まれていた気がするが―おそらくは先日日本科学技術館に行った帰りに見た「弥生慰霊堂」の印象が強く残っていたのだろう―、ここにはそんな小路も木々に囲まれたお堂のような場所もない。大丈夫だろう。〉
〈そう思いはしたけれども、念には念を入れて何故か財布に入っていた5円玉複数枚を増上寺の賽銭箱に寄進して、ああすっきりしたと西向観音堂の法へと向かい、皆と集合する。まさかこの後木々に囲まれた徳川将軍家墓所へと向かうことになって悲鳴を上げることになるとは識らぬまま。〉
〈徳川家墓所に向かった後、もみじ谷へと向かうことになる。今自分が何処にいてどちらを向いているのかわからなくなるという不測の事態に陥りながらも、東京タワーの方角から推定してしばらく後無事に到着することと相成った。
そこの滝を眺めながら弁当を食うことにした。皆はもっと日当たりの良いベンチへと向かったが、弁当を食っている間に不測の事態が(例えばΧαοσが持ち込んだボールをこちらに投げてくるとか―実際にボールを持ってきていた―龍角散が突進してきて突き飛ばされるとか)起きる可能性が非常に高いのだ。〉
〈早々に弁当を食べてレイジー(つい先日集合場所を間違えて隣の駅でずっと待っていたことからついた、レイセンの新しい綽名。なお、「レイジイ」とも読む)やniconicoをカッパくん達とからかいながら過ごすことしばし。
食事を終えたΧαοσやトラに誘われて、龍角散達と遊びに参加するもカレラの悪逆非道な行いによって龍角散は負傷、僕も地面に投げ出されて息が詰まりしばらく体が動かなかった。〉
〈それなのに僕と龍角散を置いて皆はさっさと荷物をまとめて動き出す。朝からの不調も合わさってだいぶん動きずらかったのだが、僕よりも酷い目に遭ったはずの龍角散はさっさと起き上がるなり荷物を担いで最前列に行ってしまった。さすがだ。
このもみじ谷は明治時代に作られたそうで、そのころの写真と比べてみても滝はそこまでかわっていないように見える。そのなか、少し高いところに向かって階段が設置されていた。その先にはお地蔵様の姿がある。増上寺周辺では多くのお地蔵様がいて、千躰子育地蔵菩薩というそうだが、ここのお地蔵様はなんのためにいるのだろう。〉
〈そのさき、東京タワーに向けていよいよ動き出す。もともと芝公園、増上寺、もみじ谷と行った先すべてで見えていた東京タワー、メンバーに聞いてみたところやはりというかなんというか登ったことがある人は数少ない(あくまで申告制。それでも何人かは登ったことがあると言っているが、過去の活動で登ったことがあるメンバーも少なくないはず)。ヨッシーが外階段600段を使って上り、メインデッキまで行った後下りてきたという話を聞いたため、よしやろうと龍角散らと相談し、先頭切って登ることにした。
700円払ってメインデッキへのチケットを獲得し、チー君、龍角散とKさんと一緒に外階段を使って登る。〉
〈階段を2,3歩進んだところで龍角散が立ち止まり、なにか拾い上げた。小さい緑色のカメムシだ。それが、これからタワーの階段600段を上ろうとする龍角散のお気に召したらしく、その虫に対して「ムシオ」と名付けているのを耳にした。
「よし、ムシオ。お前を地上120メートルの高みへと連れて行ってやる!」そう呟く龍角散は若干スピードを落としながらも決して先頭を譲らず、階段を登っていく。
その前日、メンバー12人ほどでドロケイをやったときに鬼2人の内の1人という地獄のような役回りを押しつけられてひたすら公園内を走り回ったために両足の腿が筋肉痛だ。
そんな状態ではあるが必死に龍角散に食らいつく。55段。100段。219段。300段。少しずつ上ってゆく。ついに400段ほどに達したときには、僕も龍角散も疲労困憊。龍角散が取り落としたムシオを、拾うためにペースを落としたとき。傍らを誰かが通り過ぎた。
つい先ほどまで、僕等のすぐ後ろについてきていたKさんだ。僕たちの後ろにいたのだから、疲労も同じくらいのはずだ。それなのに、見れば明らかに僕等の前を、階段を駆け上っている。
何故そんな力があるんだ?Kさんはかなりまともだと思っていたのだが。やはりここのメンバーはなにかしらおかしい。さすがはもと、「超人」と呼ばれたメンバーの兄。ムシオを回収した僕と龍角散が走って追いかけても、背中すら見えなくなった。
いつのまにか周囲の景色は見えなくなり、外階段からメインデッキ内を通る内階段へと変貌。そんなことには目もくれずに駆け上がり、メインデッキ2Fへと到達した。そのまま皆が先に到着していないか確かめる。これで実は最後尾でした、などとなったらムシオたちに顔向けできない。幸い、僕達よりも先に登ったのはKさん以外にいないようだ。よかったよかったと龍角散と話していて、はっと気がついた。〉
〈そうだ、ムシオは何処へ行った。メインデッキへと到達する直前、及び直後の時点で龍角散の腕にムシオがいたことは確認していた。けれども、どこをどう捜してもムシオは見当たらない。ムシオはいずこ、ムシオはいずこに。
若干挙動不審になりながらもムシオを探していたのだが、何処をどう見ても見つからない。龍角散が嘆く。ムシオはいない。ムシオ恋しやほーやれほー。ムシオ恋しやほーやれほー。
そのまま自分の殻に閉じこもるかと思われたが、さすがにそこは龍角散。すぐさま自分を取り戻し、努めて明るく振る舞っている。それにしても、皆はまだ来ないのか。
しばらく待ってチー君が来たものの、それ以降が続かない。イマンモ達がエレベーターを使って登ってくるのではなかったのか。おかしい。まだか。
そう考えている間にも、階段からどんどん人が上ってくる。girlsがのきなみ階段を使って登ってきたのには驚いたが、レイジー・パイセンを最後にぴたりと登ってくる者はなくなった。〉
〈そうして皆が土産を買っている間に、龍角散とともにシャコを引率しながら下に下りることになった。もちろん外階段を使って。帰りはとくに事件も起こらず、龍角散がムシオⅡと遭遇、などといったこともなく無事に階段の一番下。4階まで降りてくることが出来た。
すると目の前に、イマンモ達がいるではないか。イマンモ、niconico、emmanmo、ソースetc.……どうやら、エレベーターを使って上がってくると思われていた集団はチケットを買っていたにも関わらず―ひょっとすると買ってすらいなかったのか?―上ってこなかったようで……そうして東京タワーを背景にいろいろと遊んでいたようだ。
以下2枚は、地上組の写真。〉
〈その後思ったよりも寒くなった地上に戻り、神谷町まで歩いて解散。なんとか神保町に戻りたかったのだが、うっかり皆に従って日比谷の1つ前、霞ヶ関にて下りてしまい、その後丸ノ内線で新宿三丁目まで進み、そこで迷子になりながらもなんとか都営新宿線乗り場まで進出。それなのにまた間違って新宿まで進んでしまい……
次からは、来た駅から帰ることにする。知らない駅から帰ろうとするのは、どちらかといえば方向音痴である僕にとって一番やってはいけないことかもしれない。〉
と、こんな感じで先週の木曜は活動を終えたわけですが。。。。 最初に書いたように。 この翌日、金曜日の活動が、女の子メンバーのミーちゃんと一緒に活動できる最後の日となりました。 小さい身体ながらもいつも元気いっぱい。 そのおしゃまな口ぶりが、なんだかムーミンに出てくる「チビのミー」を思い起こさせるので、ミーちゃん。 だけど、そんなおしゃまな様子こそが、みんなに愛されたミーちゃん。
一時帰国の際には、また活動に参加すると言ってくれてます。 そして、日本に帰ってきた時は、再びヒルネットに参加してくれるとも。
でも、それでも、やっぱり寂しいよ。 僕がこんなに寂しいんだから、仲の良かった他の女の子たちは、きっともっと寂しいだろう。 ミーちゃんのロンドンでの生活が、どうか素晴らしいものでありますように。 そしてまた、必ず元気に再会できますように。 その時は、きっともうチビのミーじゃないだろうけれど、またおしゃまな口調でイマンモたちを揶揄っておくれ。
それじゃあ、少しの間、さようなら。 どうか良い旅を楽しんでね。
Comments