「タバコと塩の博物館」とスカイツリー
- 今田
- 6月30日
- 読了時間: 9分

どうもどうも。先週のヒルネット。
いやー暑い暑すぎますね。本当に6月なんでしょうか。というか梅雨はどこ行った。。。。
梅雨はヒルネットの天敵。とはいうものの、こんなに早くから暑くなりすぎるのも、マジ勘弁だなあ。。。
しかし。
しかししかーし、雨にも負けず暑さにも負けずヒルネットはなるべく屋外で活動するのだ!
お昼になったら、やっぱり井の頭公園へ散歩。暑くても公園で活動なのだ!(別にヤケクソになってるわけではありませんよ)


そんな暑すぎる東京で、先週も金曜はお出かけ探検活動に出かけてきましたよ。
ということで、いつものごとく彼を呼び出したいと思います。
出でよ、マローン!!
なんか今回記事の後半で弱音を吐いているけど、マローンよ、お前だけが頼りだ!
頼むぞマローン・ブランド! こいつは断りきれない条件なんだぜ!(byゴッドファーザーね)
ということで、マロの筆による先週のお出かけ活動の様子をどうぞ!
〈ここしばらく、非常に天候の不安定な日が続いた。晴れているのに土砂降りになったり、スコールのような雨が5分ほどで止み、また降って止みと繰り返し続けたりと、もはや口が裂けても温暖湿潤気候とは呼べないようになっているように感じられる。
天気予報で降水確率が0%であろうとも、連日雨が続くようになれば、天気予報に対する信頼は無論下がり、梅雨(と思われる)の時季だけは、雨が降っても問題ない場所を活動先にしようという、メンバーの総意により、連日雨が降ることを前提とした活動が続いたが、どういうわけか活動の日に限って雨が降らない。
そのためいざという時のために計画されていた雨天時の活動先は次々と消化されていき、雨でも食事をとることのできる場所の中で残ったものはいわくつきの場所ばかり。当然のことながら、その場所で池に落ちただの転んで擦り傷を作っただのといったメンバーたちは、頑として首を縦に振らない。
そのためであろうか。ふと気が付けば、僕の知らぬ間に次の活動先に大枠が決まろうとしていた。そこは、僕にとってあまりにもいわくの多い場所。「トキワ荘マンガミュージアム」、「ときわ台」と並んで僕と非常に因縁深く、二度と行きたくないと思わされた場所であった。〉
※ここで本文とは全く関係ありませんが、あまり文章ばかりが続くと飽きるかもしれないので、教室の様子を2枚ほど挟んどきます。


〈錦糸町に、「たばこと塩の博物館」という建物がある。名は体を表すといったように、その名の通りにたばこと塩についての展示をしているのだが、その隣に、大横川親水公園という場所がある。
天然の川ではなく、人口の疎水とでもいうべき代物なのであるが、この場所で、忘れもせぬ2022年1月27日。とあるメンバーが、氷の張った池(ほぼ流れがないため、便宜上「池」と呼称する)に転落した。そのメンバーは、文脈上からもたやすく読み取れるように、当時ヒルネットへきてまだ2か月と経っていなかった、中学生時代の僕であった。
転落とはいえ、そのあまりにも大惨事に’ならなかった’事件は、そのために他のメンバーの「池ポチャ」事件と比して危険が少なく、故にこの3年間、誰かが水に近寄るたびにネタにされ続けてきた。
あの場所へは、もう二度と近づきたくない。そう訴えた僕の努力をあざ笑うように、僕の知らぬところでひそかに盟約を結んでいたと思しきわが学友諸氏は、前日の昼にはじめてこの案を提出した。よりにもよって、予定が入っているために会議を長引かせることのできないこの日に。会議を長引かせてしまえば、予定に遅れることのできない僕は、決定権を喪失する。そうなれば満場一致で行き先は決まる。もはや回避することなどできるはずもなかった。
そうして、この決定をした翌日。空には一片の雲もない錦糸町駅。集まったメンバーは22名。スカイツリーの程近くで、人口密度の’そこそこ’高いこの町において、これほどまでの大人数は非常に暑苦しい。〉

〈ああ、何故天はこの場所を選んだのか。雨など降る気配もないではないか。前回の日記で神のまにまになどと書いたが、あれは嘘だ。たしかに川があり、水遊びをすることができる場所ではあるけれど、この場所にだけは行きたくなかった。何故この場所なのだ。川や海でよいではないか。
そんな心情が露骨に行動へと表れ出でたものか、気が付けば僕は、皆から10メートル以上も離れた場所を、一人歩いていた。既に先頭を歩いていたメンバーが川に落ち、我々とこの場所との因縁の存在を痛感させられたためであった。〉

〈気温はそこまで高くないというのに、燦燦と降り注ぐ光のためか、体感では、この日は8月のうだるような暑さの下。あまりの暑さに混乱してしまったか、大分早い場所で角を曲がってしまい、それがために途中で分離した一部メンバーは、非常な遠回りをして博物館へと向かうことになった。
正しい道を歩んだメンバーとて、苦難の連続であった。彼らが追いつくまでの間、博物館の前で何分も待っていなければならなかった。団体料金を適用するため、メンバー全員がそろわなければ、入館できなかったためである。
目の前には冷房の効いた涼しい建物があるというのに、何故上裸で煙草を口にくわえた男性と、炎天下の下立っていなければならないのだ。実際には2・3分であったであろう待ち時間が、10分にも20分にも感じられた。〉


〈全員が合流して、館内へと入ると、これまでとはまた違った雰囲気を感じることとなる。入口正面の岩塩の彫刻などは、冬に見ても特に何かを思うわけでもないが、暑い暑い夏においては、それが視界に入るだけで、見たものにどこか涼しさを感じさせるのであった。〉


〈残念なことにこの日は特別展示をやっていなかったのだけれども、塩やたばこの展示は、それだけで僕たちをこの暑い狭い国から、遠く異国の香りのする世界へと運び去ってくれるのだった。
西はポーランドの大岩塩窟、東はマヤの異国情緒あふれる世界が、頭の中をよぎる。人間の生活において、塩は切っても切り離せぬものである。シャンデリアの光さえも、塩の塊を通すだけで、どこか冷たくとがった光へと変貌する。その光に照らし出される、これまた岩塩でできた像が非常に美しく、冷たい光の下であるというのに、どこか厳かで、それでいて暖かな印象を我々に与えてきた。〉


〈塩の階から一つ上がり、三階へ行けば、そこはたばこについての展示場所だ。マヤの土器やスペイン等のガレオン船模型についての展示などは、皆早々に見終えてしまい、そのためもっぱら皆の興味の対象となったのは、世界各地のパイプやたばこがずらりと並んだ、奥の部屋だった。〉




〈戦時中、敵性語の使用が不可となったがために生まれた「桜」(旧CHERRY)や「金鵄」(旧GOLDEN BAT)などについて、正直僕は一部のみで流通した物であるとばかり思っていたのだが、これらの展示を見てその考えを改めざるを得なかった。思えば、1940年ごろは、既に日本の総力戦は始まってはいたとはいえ、未だ日本軍が連戦連勝を誇っていた時代だから、市井の中でもたばこなどは根強く流通していたのであろう。〉




〈さて。これらの部屋を巡って、昼食を取り終えたのち。僕たちには二つの選択肢があった。一つは、大横川親水公園へ行き、そこで遊ぶ案。もう一つは、博物館からもよく見える、スカイツリーへと行く案。意見の激突を避けるため、その折衷案を採用することとなった。
暑い中公園で遊ぶのはかなり骨が折れるものであったが、スカイツリーへと向かう頃、ようやく日が翳り始めて、涼しい中解散することができた。
この日は、普段は来ないメンバーたちも多数参加した。僕も、そろそろ高校の行事やらなにやら、忙しくなってきているから、これまで通りにヒルネットへと通うのはあとどれだけできるであろうか。学業との両立を目指しつつ、気長にやっていくことが重要なのだろう。〉




〈ところで。そんなわけであるから、僕が参加しない活動など、どなたかが記録を書いてくれるなら、それほど嬉しいことはない。僕は知っている。メンバーの多くは、非常に優れた文才の持ち主であることを。だから、どうか、どなたか活動記録を執筆してくれるなら、繰り返しになるが、それほど嬉しいことはないのだが...…〉
そんな弱気な発言をしないでくれよ、マロ殿!
繰り返せば、おまえさんだけが頼りなんだ!(イマンモの仕事を増やさないという意味で)
……とはいえ、もちろん彼にも諸処の事情がある。今後もなるべく活躍してほしいところではあるが、あくまで「なるべく」の範囲で頑張ってもらおう(何てったって、まろはコレ、毎週書いてるけど、完全ボランティアだからね!)
さて、実は先週の活動では、少し寂しい出来事も。
というのも、メンバー二人が、先週の金曜日をもってヒルネットを「卒業」することに。
一人は今学期、学校に通いながらもヒルネットの活動も楽しい、ということで、両方に通っていた女子メンバー。いつも元気で楽しげで、皆んなに気配りできる優しい女の子。
でも、そんなふうに元気をいっぱい取り戻したからか、最近は少し学校が楽しくなってきた、ということでヒルネットを一旦、休会。
ヒルネットとしては寂しいけど、彼女が元気を取り戻してくれたなら、こんなに嬉しいことはない!
ヒルネットには時々、こうやって学校に「戻る」?メンバーもいます。ヒルネットの活動で元気になって、学校生活も以前ほど苦にならなくなっていく子がいるんですな。
当たり前だけど、どこに通っていたって、その子たちが幸せなら何の問題もない。
それに、また学校が「しんどく」なったら、いつでもヒルネットに戻って来れるしね。そんな安心感を与えると役割を、今後もヒルネットは果たしていく所存!
そして、もう一人。
その子はヤンチャでケンカ好き? でも愛嬌があってみんなに可愛がられていた年少の男子メンバー。
そんなヤンチャな彼が、なんとフィリピンに旅立つことに!
これは流石に結構寂しい。気が向いた時にいつでも参加して、とは言えないからね。
既にフィリピンで一ヶ月ほど過ごして現地の環境もまあまあ気に入ってるらしい彼。
だから、フィリピンでも元気に楽しく過ごせるなら、それ自体は問題ない。
でも、やっぱり寂しいよね。。。
とはいえ、暗くなってたって仕方がない!
ヒルネットはいつでも、ここにある。学校が辛くなったら。フィリピンから日本に帰ってきたら。
そんな時は、いつでも帰ってくるんだよ!
ヒルネットはオメーらをどんな時でも歓迎するぜ!
じゃあな。また、会える日を。

Comments